御神楽岳1,386m      コース:会津三条(1時間50分)杉山ケ崎(1時間5分)本名御神楽(40分)御神楽岳(30分)本名御神楽(40分)杉山ケ崎(1時間40分)会津三条
鎖場を降り立つと霧来沢の清流

今は墓場が残るのみの金山町三条集落を過ぎ、御神楽岳と書かれた立て札を頼りに車で登山口へ。国道と別れてから全線砂利道だった。登山道ははじめ平坦な道を行く。ぬかるみが多く、所々板が敷いてある。10分ほどで八乙女の滝に出、滝壷を周るようにして急坂を登り、すぐに鎖場を霧来沢に急降下する。滑りやすく、このコースの難所のひとつと言える。 (00/10/22)

前岳のスラブ

ススキ原を抜け、沢の対岸にある八丁洗板のスラブを見てから、合流する鞍掛沢を渡渉し再び霧来沢左岸を行く。しばらくゆるやかだった道も、左に再度大きなスラブを見るあたりから、道は右手の山腹を登り始めるようになる。登山口から1時間30分ほどで杉と松の尾根に出、右へと登る。急だがヤブもなく快適な樹林帯の尾根道だ。ときおり左前方に前岳のスラブ(写真)が見え始め、御神楽に近づきつつあるのを感じる。
(00/10/22)

熊打場から見る本名御神楽

登り始めて3時間ほどで杉山ケ崎という大標識の建つ主稜線上に出て道は左へ折れる。両側が雑木で狭まった道を少し急登し、巻くようにしていったん下ると本名御神楽が右前方に現れる(写真)。左には前岳の岸壁が紅葉とマッチして見入ってしまう。熊打場という岩場を鎖でよじ登り振り返ると、ここまでの長い道程がのぞめ、感無量。
(00/10/22)


避難小屋

熊打場を登りきって林に入るが、すぐに笹に囲まれた避難小屋に着く。無人ながら布団・ストーブがあり2階建ての大きな造りだ。新潟からきた夫婦?が休んでいた。昨日一泊して今朝山頂から降りてきたという。他に5人が泊まったそうだ。小屋からの登りは緩いが、笹や雑木の薮がかなりひどく、夏場は苦労しそうだ。途中から右側が切れ落ちている道となり、前方に、大きく近づいた本名御神楽の頂きが見えてくる。
(00/10/22)

本名御神楽から御神楽岳を眺める

小屋から一足で着いた本名御神楽からの眺望は居ながらの360度だ。特に御神楽本峰が大きい。ここまでで戻るなら小屋に荷物をデポするのも良い。しばし展望を楽しんだ後、本峰へ向かう。本峰へは小さなアップダウンをいくつか越えて、ほぼ稜線通しに行くが、相変わらず左側にヤブ、右側にガケという箇所が多い。
(00/10/22)

御神楽岳の豪快なスラブ

本名御神楽から御神楽岳へと向かう稜線上から右手下の大きなスラブを眺める(写真)。御神楽岳の最も御神楽岳らしい眺めであるが、すぐにガスが吹き上げてきて見えなくなった。地図からして水晶尾根の大岸壁ではないかと思うが、定かでない。
(00/10/22)

御神楽岳山頂の様子

11時20分、御神楽岳本峰に到着。本来なら展望良し、の筈だが、北東側はガスで何も見えない。西南方面も粟ケ岳・守門岳の山すそらしきものと川谷山塊が見えるにとどまった。それにしてもこの日は紅葉の盛りというせいであろうか、南北に細長く狭い山頂は30〜40人の登山者で座る場所がないほど大混雑だった。三角点のある山頂南端で昼食後、数年来念願の登頂を果たした喜びを後に往路を下山した。
(00/10/22)