剣岳2,988m 地図   コース:室堂(35分)雷鳥平(1時間30分)別山乗越(55分)剣沢(泊)(1時間10分)前剣(1時間20分)剣岳(2時間10分)剣沢(1時間10分)別山乗越
地獄谷
剣岳への一般道は室堂と馬場島とがあるが、前者が変化に富むと聞いて、立山駅からケーブルカー7分で美女平へ。さらに室堂までバスで45分(立山駅からはマイカー禁止)。
立山の玄関口室堂は、すでに森林限界を超えていて、高山の雰囲気を味わう観光客で賑わっていた。 バスターミナル屋上に出て左にミクリガ池方面へと向う。ミクリガ池からは階段道を降り、地獄谷に入る。草木もなく硫黄臭の立ち込めるまさに地獄のような風景に見とれながら雷鳥平へ進んだ。(01/08/17)
雷鳥平キャンプ場
雷鳥平キャンプ場で浄土川を渡り、大日岳への道を左に見送れば、いよいよ登りが始まる。 この登りは眺めが良いが一本調子でなかなかきびしい。別山乗越に建つ剣御前小屋が見え、ほっとする。乗越で道が四方に分かれ、左は剣御前経由剣沢、右は剣沢小屋と別山立山縦走路、斜め左前へ降りると剣山荘への道となる。剣山荘へと向う。ハマグリ雪渓を渡り剣御前の山腹を巻くようにして降りれば、左前方に剣岳と八ツ峰が荒々しくそびえ、対照的に右手には別山が優しく白い。正面には鹿島槍が遠望でき、眼下には剣沢の小屋が俯瞰できる。(01/08/17)
モルゲンロートの剣沢
剣山荘に泊まり、日の出前から剣岳めざして登り始める。一服剣を越えたあたりで日の出となった。前剣に上がると剣岳のごつごつした山頂が迫る。振りかえれば、後立山連峰から昇る朝陽を浴びて別山、剣御前が剣沢を囲む。その先には立山、薬師岳、笠ケ岳なども望める。大日三山も近い。前剣からいったん下る。鎖はあるもののスラブ状で滑りやすい。(01/08/17)

難関カニノタテバイ
難関カニノタテバイ
見上げれば、剣岳への難関カニノタテバイはさすがにすごい。落石に注意して登る。しっかりした岩場で手がかりも充分だった。朝早いため渋滞もなく、意外にあっさりとクリアー。傾斜もやや緩むと左から早月尾根(馬場島からの道)が合流する。ここから山頂までは10分。(01/08/17)





雲海の早月尾根
早月尾根合流点から見下ろせば、富山方面は雲海に埋め尽されていた。尾根上には早月小屋が見えた。
剣岳山頂からの眺めは360度。立山連峰、後立山連峰はじめ日本の屋根が見渡せる。(01/08/17)
ハシゴ場
1時間ほどのコーヒータイムを過ごし下山。帰路は一部別のルートとなる。カニノヨコバイの鎖場を降り、ステンレスのハシゴ場を終えるとトイレがあった。小屋跡から前剣、一服剣と戻り、剣山荘で朝食を摂る。(01/08/17)
剣山荘と剣岳
日程に余裕があれば剣山荘から仙人池経由宇奈月へと下りたいが、別山乗越しへと登り返す。乗越しから先は室堂へと下るだけだ。写真は別山乗越しへの登りでかえりみた剣岳の雄姿と剣山荘。(01/08/17)