駐車場の向い側には磐梯山への最短コースの道があり、初夏には大勢の登山者で賑わう。これに対して八方台をはさんで対峙するこの猫魔ゲ岳は、人気度では数段落ちる。この日の入山者も数名出会ったのみで、山頂から猫石にかけてはだれもいなかった。 どこが登山口か良くわからないなか、とりあえず足跡のあるほうへと進む。(下山してからわかったが、写真の休憩所の裏手に道があるようだ) まずは、樹林のなかを緩やかに進む。残雪が多く、ほとんど地道は見えない。 芽吹き前の樹間から磐梯山の雄姿が左背後にときおり望める。 |
約30分で山頂まで1.0kmの標識を見る。丁度半分の行程だ。このあたりから急な登りとなり、山頂まで0.5kmの場所に着くと、すぐにちょっとしたピークに出る。 猪苗代湖や磐梯山の眺めが素晴らしい。いったん下り、再び急な登りとなるが、間もなく山頂に着いた。 |
雄国沼 足元北斜面には猫魔スキー場があり、登るときにはさほど聞こえなかった場内BGMが大きくて、いささか興をそぐ。しかし、さえぎるものはなく、大きな磐梯山はじめ安達太良山、五色沼、雄国沼、猪苗代湖、そして残雪に輝く飯豊連峰と、展望はすこぶる良い。 山頂部は東西に長く、一等三角点は西寄りにあり、この辺は若干低木がある。 三角点先から雄国沼へ下る階段道があり、途中の猫石まで往復することにした。 |
標高1,335mの標識が立っている猫石のピークからは雄国沼がさらに近く、眼下に広がる。 岩の上には後ろ側から登れるが、ちょっとこわい。 猫石からは往路をもどったが、下部は雪上の踏み跡が入り乱れていて少し道に迷った。全般的には危険箇所がなく、だいたいが笹と雑木林のなかを行く道という感じ。 |