会津の名峰磐梯山への最短ルートは八方台からだが、混雑を嫌い、3時間半かかる猪苗代スキー場の表登山口へ。 8時過ぎ、ふるさと交流センター前の駐車場で支度をしていると、車に乗らないかとおじさんが声をかけてきた(こちらもおじさんですが)。聞けば、山頂手前の弘法清水小屋管理人で、これから荷揚げとのこと。ご好意に甘えて赤埴林道を車で終点まで。悪路だ。終点にはすでに身動き取れぬほど車が満杯だった。礼を言って先に登る。 30分で沼ノ平に着く。湿原の左には磐梯山、右には櫛ケ峰が近い。 沼ノ平を過ぎ、傾斜が増し始めるころ、右手にガスが噴出し硫黄の臭いがする場所を通る。まぎれもなくこの山は活火山だ。やがて、櫛ケ峰との鞍部の三合目。天狗岩が眼前に立つ。右はガケで、櫛ケ峰山頂まで続けて切れ落ちている。裏磐梯五色沼の眺めが良く、休憩には絶好地だ。【写真右】 |
天狗岩 ここから急な石の道をあがると、間もなく右に八方台からの道が合流する。振りかえれば左半分が崩落して左右非対称の櫛ケ峰が印象的だ。 弘法清水には弘法清水小屋と岡部小屋並び立ち、ちょっとした広場になっている。 |
弘法清水小屋前で休憩 岡部小屋の先の吊鐘から左へ潅木のなかを登る。最後の急登だ。 【写真右】磐梯山山頂からは猪苗代湖・天狗角力取山・安達太良山・櫛ケ峰・吾妻連峰・飯森山・五色沼・猫魔ケ岳など360度の大展望。ただ、飯豊連峰、御神楽岳などは霞んで見えなかった。 |
山頂から五色沼を眺める |
帰路は表登山道を沼ノ平、鏡沼、赤埴山分岐と過ぎる。赤埴山への道はヤブ化していた。どんどん下り天ノ庭に着く。ここからはスキー場方面の眺めが良い。スキー場を下り、つま先が痛くなる頃、ふるさと交流センター前に降り着き、ここで一風呂浴びた。 |