越後三山の雄、駒ヶ岳への日帰りルートは枝折峠と駒の湯の二つがあるが、駒の湯は相当の健脚向と聞いていたので、迷うことなく一般向きの枝折峠往復コースにした。小出から枝折峠への道は狭く曲がりくねっているが、一応全舗装の国道である。峠の駐車場は25〜30台位しかなく、午前6時半に着いたが満杯だった。なお、バスは小出からの朝夕一便ずつしかない。 (00/07/23) |
登山道はいきなり急登だが、15分ほどで緩やかになり、左手に荒沢岳(写真)が大きく迫る。「銀の道」と合流し明神祠で左折、急坂を上がると間もなく明神峠に立つ。直進すれば駒の湯へと続く「銀の道」である。峠からは展望が良い。左に荒沢岳、後ろに未丈が岳、そして前方には中ノ岳。ここから小倉山まではアップダウンの連続で、軽いヤブこぎもあり、短パン・半袖だとやや辛いか。 (00/07/23) |
道行山の道標(写真右下スミ)が樹林の中にあるが、ちょっとわかりづらい表示だ。左へ登れば眺望360度の道行山の頂上(写真は頂上からの駒ケ岳)に出る。わずか2,3分の登りなので往復してみると良い。興味の無い人や疲れている人は小倉山に直進だ。小倉山では右から駒の湯の道が合流している。ここで約半分の行程だが、それにしても前方の駒ケ岳がなかなか近づいてこない。 (00/07/23) |
小倉山から百草ノ池までは緩登。池周辺は高山植物が多いらしいが、荒れてきたためか立入禁止となっていて、道標を見るのみで先に進む。百草ノ池を過ぎるといよいよ急な登りの連続となる。最初の30分ほどは特に苦しいが、尾根を右に巻いて岩場に出れば、駒ケ岳が大きく近づき元気も出る。ここからは岩場の道(写真)。 (00/07/23) |
岩場を登りきると駒の小屋前に出た。雪田から引いてある小屋前の水がうまい(無料)。小屋には管理人がいるが、素泊まりのみで売店はない。小屋前は小広場となっていて、眺めが良く、楽々と休む者も多い。山頂へは小屋の前を左へ進む。尾根道から雪田をあえぎながら登り、駒ケ岳から中ノ岳への縦走路に出れば、右手に駒ケ岳頂上は近い。 (00/07/23) |
山頂は視界をさえぎるものなく大展望が得られた。至近の中ノ岳(写真中央)、八海山。荒沢岳、平が岳、燧ケ岳、巻機山、守門岳、浅草岳など名峰の山座同定に忙しい。 (00/07/23) |
午後が近づくにつれ雲が出てきたので往路を下山。帰路もアップダウンが多く、行けども行けども登山口に着かない。本当にこれが一般向けコースなのかと疑いながら、一方、よくこんなに長い道を登って来たものだと、自分ながら感心する。しかし、途中で水をきらし、ばて気味でゴールした。この日、小出地方は気温38度と新潟県内一の暑さだったことを後に知った。 (00/07/23) |