燧ケ岳2,356m    コース:御池(1時間30分)熊沢田代(1時間30分)燧ケ岳(30分)ミノブチ岳(長英新道1時間40分)尾瀬沼
広沢田代

有料の御池駐車場の奥に燧裏林道への登山道があり、すぐに左へ分かれて燧ケ岳を目指す。直進すれば三条ノ滝へと続く。10分ほどは緩やかだがやがて苔むした巨岩がゴロゴロした道を登るようになる。時折木の根が張り出したりぬかるみになったりとやや歩きづらい。1時間もしないうちに広沢田代に出る。木道で振り返れば大杉岳とその右奥に会津駒ケ岳が雄大だった。
(00/08/19)

熊沢田代と燧ケ岳

再び樹林に入り、抜け出た湿原は熊沢田代。前方に燧ケ岳が姿を見せる(写真)。田代中央部に池が2つあり、右に平が岳を見ながら池の間を行く。燧ケ岳を仰ぎながら樹林帯に入ると、小さな沢を数本渡る。最後に大きな涸沢を直登する。
(00/08/19)

俎グラ山頂

ロープのある崩壊地を横断し、じきに右に柴安グラを見る。間もなく着いた午前10時、俎グラ山頂は多くの登山者でごったがえしていた。標柱にもたれかかって動こうとしないオバサンがいて、登山者のひんしゅくをかっていたが、知ってか知らずか本人は意に介さぬ様子であった。大物だ。俎グラからは尾瀬沼が眼下に望まれ、その先には富士見峠のアヤメ平が。遠方には日光白根山武尊山など名だたる山々が一望できた。
(00/08/19)

柴安グラから至仏山

燧ケ岳は双耳峰。狭くて急峻な俎グラ山頂を後にし、もうひとつのピーク柴安グラへ移動する。いったん下って15分で山頂に到着。こちらは登山者も少なく、頂上は広いので休むには好都合だった。ここからの眺めは尾瀬ヶ原の向こうにそびえる至仏山(写真)と平が岳が最高だった。山頂には墓石のように立派な標識が建っていた。
(00/08/19)


ミノブチ岳と尾瀬沼を俯瞰
山は午後から天候が崩れやすいというが、この尾瀬地域に来たときはいつもそうなるので、 11時20分帰り支度をする。尾瀬沼に向かって下山するため、いったん俎グラへ戻る。写真は俎グラ直下で、これから向かうミノブチ岳と尾瀬沼を俯瞰したもの。まだ天気は良い。
(00/08/19)

柴安グラ

俎グラ下山中に右手を振り仰ぐと柴安グラがまだ青空の中に屹立していた。岩場の急な下降路は徐々に緩やかとなり、背丈もある草や低木の中を行くようになると、尾瀬沼4.2Kmと書かれた道標を見る。ハイマツの道を行くとすぐにミノブチ岳に着く。ケルンのある裸地からは後方の燧ケ岳、前方の尾瀬沼と眺めが良い。登路とした場合は、絶対に休憩地だ。 (00/08/19)

花咲く長英新道

ミノブチ岳からは尾瀬沼に向かって長英新道を降りた。熊沢田代からの道は全体的に湿った感じだったが、こちらは南側のせいか乾いた道だった。夏の花々が数多く咲いているのも日当たりの良いためか。途中で右手に尾瀬沼を見やってからは展望のない樹林帯に入る。平坦になってからも延々と林の道は続き、これにはさすがに閉口した。 (00/08/19)