上高地地図(01/02/12)   コース:中の湯〜上高地[往復]
中の湯から釜トンネルへ向かう
冬期上高地へのバスは釜トンネルから先は運休なので、中の湯から歩くことになる。安房峠から釜トンネルへ入る左折車線はガードレールで閉鎖【写真】されていた。路肩には入山者のものらしき車が数台。
ヘッドランプを点け、湧出水で凍結しているトンネル内を緩やかに登る。30分弱でトンネルを出るとすぐに焼岳が姿を見せ、更に進むと間もなく、西穂高岳が、続いて奥穂、前穂、明神と穂高連峰も雄姿を見せてくれた。
六百山と霞沢岳
雪氷の大正池を左に眺めながら除雪された車道を進み、やがて大正池ホテルに着く。ここで左の梓川へ降りて遊歩道を行くことにした。
出発後2時間ほどで田代池着。この辺から踏跡がちらばってきて、カンジキ・スノーシューが必要だったが、車内に忘れていた。歩きづらいが、常緑樹のある林の中の道は、気持ちが良い。田代橋を渡り梓川右岸を遡ると、六百山・霞沢岳【写真】の格好の展望所に着く。

ウエストンレリーフ

六百山と霞沢岳をしばらく眺めた後、近くにあるウエストンレリーフを見に行った。雪に埋もれているのではと思ったがいらぬ心配だった。記念撮影をし、河童橋をめざして再び梓川右岸を行く。 。
梓川から見る穂高連峰

出発して3時間後、河童橋に到着。ホテルやレストランなどすべての施設が冬眠中だ。夏は多くの観光客で賑わうこの界隈も、この時期は物好き達がちらほらいるだけで、静寂であった。穂高を眺めながらここで昼食を摂る。
帝国ホテル

12時10分、除雪された車道経由で帰ることにして河童橋を離れる。ひと気のない上高地バスターミナル、帝国ホテルと過ぎ、大正池ホテルで再度穂高の山並みを眺めまわした後、釜トンネルへ向かった。アイゼンを着けてトンネルを下ったが、凍結は朝ほどではなかった。工事車両が通るため融雪剤をまいたらしい。それでも、転んだ者がいたらしく、大きな音が暗闇に響いた。なお、中の湯は釜トンネル口の売店でカギを借りて入浴できる。