西穂高岳2,908m(99/10/10)地図   コース:西穂高口〜西穂山荘〜西穂高岳[往復](上り3時間15分、独標までは2時間30分・下り西穂山荘まで2時間)
西穂高口からの西穂高岳(13KB)

新穂高温泉から西穂高口までロープウエイに乗り登山口に着くと、目指す西穂高岳が樹林から姿を見せた。なお、ハイシーズンは混むので、朝一番のロープウエイに乗るには早くから並ぶ必要がある。
西穂山荘(15KB)

登山口から西穂山荘まで約1時間、樹林帯を急登する。この西穂山荘は通年営業をしている。しばし休憩して山荘から左へ西穂高をめざして出発。
ピラミッドピーク(11KB)

西穂山荘から少し上に進むと、背後に赤茶けた活火山焼岳が、更に後ろには乗鞍岳がよく見えるようになる。ここから独標までは気持ちの良い稜線歩きとなる。正面にはきれいな三角錐のピラミッドピーク(写真)が行く手を阻むかのように立つ。

独標から見る霞沢岳(9KB)
独標への最後の登りはやや手強いが、頂上からの眺めは西穂、奥穂、前穂、明神、背後の焼岳、乗鞍、白山と素晴らしい。笠が岳も至近で雄大。近くの穂高や焼岳などに押され、人気の薄い不遇の山霞沢岳(写真・右奥は乗鞍岳)は、梓川をはさんで右後方に見える。手前は梓川流れる上高地
西穂高岳から見る穂高連峰(12KB)

独標からは岩場の連続するハードコース。鎖がなかったが、手がかり足がかりがあり、慎重に行けば問題ない。振り返ると岩だらけの稜線のはるか眼下には大正池が見えた。西穂高岳山頂からの景観はもちろん独標以上に大パノラマだった。ジャンダルムの後ろに奥穂高、吊尾根から前穂高の穂高連峰、槍ヶ岳、鷲羽岳などの北アルプスの山々や、遠く八ヶ岳、富士山も良く見え、これまでの労苦がいっぺんに報われた。明神岳の氷河の跡もすさまじい迫力だ。下山は往路を戻った。
ロープウエイに間に合えば日帰り可能だが、独標への岩場で難渋するようなら、西穂はあきらめ、独標から引き返すのが賢明だろう(独標からの眺めでも十分満足できる)。