新穂高温泉から西穂高口までロープウエイに乗り登山口に着くと、目指す西穂高岳が樹林から姿を見せた。なお、ハイシーズンは混むので、朝一番のロープウエイに乗るには早くから並ぶ必要がある。 |
登山口から西穂山荘まで約1時間、樹林帯を急登する。この西穂山荘は通年営業をしている。しばし休憩して山荘から左へ西穂高をめざして出発。 |
西穂山荘から少し上に進むと、背後に赤茶けた活火山焼岳が、更に後ろには乗鞍岳がよく見えるようになる。ここから独標までは気持ちの良い稜線歩きとなる。正面にはきれいな三角錐のピラミッドピーク(写真)が行く手を阻むかのように立つ。 |
独標からは岩場の連続するハードコース。鎖がなかったが、手がかり足がかりがあり、慎重に行けば問題ない。振り返ると岩だらけの稜線のはるか眼下には大正池が見えた。西穂高岳山頂からの景観はもちろん独標以上に大パノラマだった。ジャンダルムの後ろに奥穂高、吊尾根から前穂高の穂高連峰、槍ヶ岳、鷲羽岳などの北アルプスの山々や、遠く八ヶ岳、富士山も良く見え、これまでの労苦がいっぺんに報われた。明神岳の氷河の跡もすさまじい迫力だ。下山は往路を戻った。 ロープウエイに間に合えば日帰り可能だが、独標への岩場で難渋するようなら、西穂はあきらめ、独標から引き返すのが賢明だろう(独標からの眺めでも十分満足できる)。 |