岳沢ヒュッテ到着
上高地の河童橋を渡り、梓川右岸を明神へ向うと、間もなく穂高・岳沢登山口の分岐があり、ここで左へ折れる。
樹林帯を緩やかに登れば、途中、冷気流れる風穴を通る。涼し〜い!ガレ場に出ると背後に六百山がそびえ、前方には西穂穂高岳から奥穂穂高岳へと連なる岩稜が荒々しい。再び樹林帯に入り岳沢のガレ場に出る。向かいには今夜の宿、岳沢ヒュッテが。
(01/07/20)
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朝陽を受ける焼岳
夜明け前に岳沢ヒュッテを出発。昨日渡った沢を上流へと渡り返し、テント場を通って前穂高岳へ向う。名うての急登と言われる重太郎新道は前穂の西斜面を行くので、陽の当たる涸沢コースと違い、朝は日陰で涼しい。鎖場・梯子場も予想以上に順調に進み、ハイマツと岩の雷鳥広場に着く。左は前穂高沢がオーバーハングで切れ落ちており、覗きこむと足がすくむ。背後には焼岳や乗鞍岳が朝陽に映える。H3の梯子を降りて登り返すと紀美子平に着いた。
(01/07/21)
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紀美子平で朝食後、ザックを置いて前穂に登る。落石の起きやすそうな急登だ。休むときは、くれぐれも頭上に注意したい。3,090mの山頂に立てば吊尾根が主峰奥穂へと続き、右へ涸沢岳、北穂高岳、槍ケ岳が連なり、下には涸沢カール。奥穂の左には西穂高岳、焼岳、足下の岳沢・上高地を隔てて六百山、霞沢岳と良い眺めだ。明神岳も眼下だ。常念岳方面はガスで見えなかった。山頂は広く、ゆっくりしたいところだが、先もあるので止む無く下山。紀美子平までもどり奥穂へと向う。
(01/07/21)
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