奥穂高岳 3,190m地図   コース:上高地(2時間30分)岳沢(泊)(2時間45分)前穂高岳(2時間15分)奥穂高岳(2時間20分)涸沢(泊)(4時間10分)上高地
岳沢ヒュッテ到着
岳沢ヒュッテ到着
上高地河童橋を渡り、梓川右岸を明神へ向うと、間もなく穂高・岳沢登山口の分岐があり、ここで左へ折れる。 樹林帯を緩やかに登れば、途中、冷気流れる風穴を通る。涼し〜い!ガレ場に出ると背後に六百山がそびえ、前方には西穂穂高岳から奥穂穂高岳へと連なる岩稜が荒々しい。再び樹林帯に入り岳沢のガレ場に出る。向かいには今夜の宿、岳沢ヒュッテが。 (01/07/20)
朝陽を受ける焼岳
朝陽を受ける焼岳
夜明け前に岳沢ヒュッテを出発。昨日渡った沢を上流へと渡り返し、テント場を通って前穂高岳へ向う。名うての急登と言われる重太郎新道は前穂の西斜面を行くので、陽の当たる涸沢コースと違い、朝は日陰で涼しい。鎖場・梯子場も予想以上に順調に進み、ハイマツと岩の雷鳥広場に着く。左は前穂高沢がオーバーハングで切れ落ちており、覗きこむと足がすくむ。背後には焼岳乗鞍岳が朝陽に映える。H3の梯子を降りて登り返すと紀美子平に着いた。 (01/07/21)
紀美子平から前穂高岳へ向う
紀美子平で朝食後、ザックを置いて前穂に登る。落石の起きやすそうな急登だ。休むときは、くれぐれも頭上に注意したい。3,090mの山頂に立てば吊尾根が主峰奥穂へと続き、右へ涸沢岳、北穂高岳、槍ケ岳が連なり、下には涸沢カール。奥穂の左には西穂高岳、焼岳、足下の岳沢・上高地を隔てて六百山、霞沢岳と良い眺めだ。明神岳も眼下だ。常念岳方面はガスで見えなかった。山頂は広く、ゆっくりしたいところだが、先もあるので止む無く下山。紀美子平までもどり奥穂へと向う。 (01/07/21)

奥穂高岳山頂
奥穂高岳山頂
前穂からは険しそうに見えた吊尾根も、おおむね西側をトラバースし、鞍部を過ぎて南稜の頭に着けば、じきに奥穂山頂。 山頂には展望盤、山頂神社祠があり、ケルンが高く積まれている。国内3位の高峰の眺望は申し分ないはずだが、吊尾根あたりからガスが出てきて、ジャンダルム がかろうじて見える程度の視界となった。記念撮影後、混み合う山頂をあとに白出のコルへと降りる。 (01/07/21)
穂高岳山荘へと降下
穂高岳山荘へと降下
白出のコルに建つ穂高岳山荘まであとわずかの所に梯子場があった。ここは一方通行となるため登山者が滞留し、混雑時は時間どおり運ばない。 山荘で昼食をとりながら、ここに泊まるか、涸沢まで降りるか迷う。ここで常念岳方向からのご来光を拝むのもいいが、泊り客で混みそうなので、涸沢に降りることにした。天気が良ければ明朝は涸沢で、穂高連峰を一望できるから。 (01/07/21)
涸沢のお花畑と涸沢槍
涸沢のお花畑と涸沢槍
穂高岳山荘前を左へ行き、涸沢岳への縦走路と別れて下山。遠く前方には常念岳がピラミダルに美しい。ザイテングラートの岩場を通過するとお花畑に出る。シナノキンバイ、ハクサンイチゲなどを見ながら砂礫の道を降りる。左手には涸沢岳、北穂と並ぶが、なかでも涸沢槍が屹立するさまは絵になる。雪渓を滑り降りて間もなく涸沢小屋へと着いた。 (01/07/21)