黒姫山 2053 (04/05/02)   コース:大橋(10分)大池(1時間25分)新道分岐(1時間55分)しらたま平(30分)大池分岐(15分)黒姫山(1時間5分)新道分岐(大橋林道経由55分)大橋

南面から望む黒姫山
南面から望む黒姫山

登山道は数ルートあり、どこから登ってもかなりの時間を要する。最もポピュラーなのは大橋から新道経由で山頂部西側に上がり、本峰へ稜線を進むルートだろう。大橋からは林道経由と種池古池経由の2本があり、新道分岐で合流する。後者のほうが10分ほど時間がかかるが、変化があるのでこちらから登る。種池経由の登山口には車は数台しか置けないので、400m離れた林道入口に駐車し、出発。緩やかにカラマツとササの道を行くと数分で種池に着く。

大池の取水口
大池の取水口

種池を右下に見ながら更に数分で大池に着く。大池は人口池でかなり大きい。欧風のしゃれた取水口の前を通り、池を右回りに進む。途中にはミズバショウ咲く湿原がある。池を半周したあたりから山腹をトラバース気味に左へ登る。樹林の道は徐々に傾斜を増し、小沢を渡る。ここにも少しミズバショウが咲いていた。残雪が現れ、きつい登りが一服すると右から鉢巻新道が合流するブナ林となる。ただし、合流点は雪で見い出せなかった。左へ再び登り始め、緩やかにアップダウンし、ようやく新道分岐に着いた。


しらたま平から高妻山を見る
しらたま平から高妻山を見る

分岐で西登山道を左下に見送りながら登ると間もなく平場に出る。足跡と道標を目印に進む。平坦な道が尽きると、主尾根に上がるまできつい登りが続く。主尾根に上がれば、じきに、しらたま平という開けた場所に出る。展望が一気に広がり、飯縄山戸隠山、高妻山、火打山と信越の名山を眺めて、疲れが吹きとぶ。

 


山頂(写真左端)目指し主稜線を行く
山頂(写真左端)目指し主稜線を行く

主尾根からは左に小黒姫山(御巣鷹山)が間近く、目指す黒姫山は前方のピークの向こうに見える。遠く見えるが、景色を見ながらの稜線歩きはさほど苦にならない。ピークから大池分岐のコルまで下りれば、最後の登りとなる。コルには南登山道と西登山道経由で大池からの道が来ているはずだが、雪の上に足跡はなかった。


黒姫山山頂
黒姫山山頂

残雪を通過し、次にちょっとした岩場を越え、ようやく山頂到着。頂上は南北にやや細長い。祠から先の北側はまだ雪に覆われていた。北側に少しブッシュがあるが、2等三角点のある頂上からの眺めは素晴らしい。眼下に野尻湖、遠くには北アルプスや志賀高原、四阿山、美ヶ原などが望め、火打山は純白、そして妙高山が豪快だった。


新道分岐
新道分岐

北信五岳のひとつである黒姫山山頂から大パノラマを堪能したら、下りにかかる。往路を新道分岐まで下り、大橋林道経由で駐車場へ戻ることにした。林道は一般車通行禁止で、カラマツの多い開けた良い雰囲気の道だ。ミズバショウも咲いている。振り返れば黒姫山が名のとおり黒く美しくそびえていた。頂上付近まで全山樹木に覆われているため、積雪はないように見える。