会津駒ケ岳2,133m   中門岳2,060m    コース:滝沢(3時間10分)駒ケ岳(40分)中門岳(2時間55分)滝沢 ▲写真併用版▲


会津高原から国道352号を車で南下し、桧枝岐で右へ林道(舗装)に入る。ほどなく林道終点に着くが、駐車場は十分のスペースとは言えず、
路肩には登山者の車がずらりと並んでいる。
スペースを見つけて駐車し、準備していると、偶然にも妹夫婦が通りがかった。遅れて登山口へ向う。

登山口の滝沢口はいきなり木製階段の登りから(写真)始まる。
水場まで1時間余り、展望のない樹林帯の登りが続く。水場からはやや緩やかになるが、相変わらず林の中で、傾斜が緩むぶんぬかるみが多くなる。
ただ、全行程を通じて道は良く踏まれていてヤブもうるさくないので、夏でも短パンでもOKのようだ。

水場を過ぎてからは樹間左に燧ケ岳、右に駒ケ岳がときおりみえてくる。登山口から約2時間で樹林帯を抜ける。
前方に目指す駒ケ岳の全容が望め、その右奥には中門岳も見える。手前の池塘の周囲にはワタスゲが。

林を抜け、チングルマの咲く木道を駒ノ小屋に向かう(写真)。左に燧ケ岳の双耳峰が美しい。
登山口から登り一辺倒の道で、道標も極端に少ないため、現在位置がわかりづらく、樹林を抜けるまでは少々つらい行程だった。
樹林を抜けてまもなく妹夫婦に合流した。

木道をあがり、駒ノ小屋につく。小屋手前にはベンチが並び、多くの登山者が休息をとっていた。ここまで2時間30分かかったので、長めの休憩をとる。
ベンチ前には駒大池があり、周囲はハクサンコザクラ(写真)で彩られている。
小屋には管理人がいるが売店はない。休息後、残雪の踏み抜きを注意しつつ駒ケ岳へ向かう。

山頂へ向かう途中でかえり見ると駒ノ小屋ごしに燧ケ岳(写真)が望めた。 駒ノ小屋から山頂まで約40分。山頂で妻が知人に会った。あらためて人気の山であることを認識する。
この山は、以前は木もなく眺めが良かったそうだが、今は木々に囲まれていて、山頂からの展望はない。わずかに燧ケ岳が見えるのみだ。
そのためか山頂をカットして直接中門岳へ行く巻道がある。 駒ケ岳のピークは休む場所には向かないので、すぐに中門岳へと向かった。

駒ケ岳からわずかの下りで展望が開ける。中門岳へなだらかな幅広の稜線が続いているのが印象的だ。雄大でまさに稜線漫歩だ。
左から駒ノ小屋からの巻道をあわせ、残雪と木道を交互に進むと中門大池(写真)に着く。 水面にたつさざなみが美しい。夕日を見ることができるならば最高だろう。
池の周囲は広々として格好の休み場だが、木道の外に出られないので大勢だと休憩場所がない。

中門大池で昼食後、更に5分ほど進み中門岳山頂部北端に出る。登山道は行き止まりで、ここからは眼前の三岩岳(写真)、雄大な会津朝日岳の眺めが特に良い。
そのほか、守門岳浅草岳、粟ケ岳、飯豊連峰、荒沢岳、越後三山、平が岳、日光白根山、燧ケ岳など会越の秀峰が一望できる。
コーヒーを飲んでから、木道を小さく周回して下山した。(00/07/30)