日白山1,631m     (04.04.18)
コース:二居(2時間30分)二居俣ノ頭との鞍部(40分)日白山(2時間15分)二居[往復]

林道分岐林道分岐

日白山へは登山道がないので積雪期しか登れないと聞き、二居峠口に行ったがすでに雪がなく、峠口の見晴らし屋旅館のアドバイスで通四郎沢を詰めることにした。二居のバス停から宿場の湯方面へ向かうとすぐ左に「松手山から平標山へ」という小さな標識がある。左折すると間もなく集落のはずれとなり、その先は残雪の車道を行く。駐車場はないので、車は路肩に置くしかない。杉林のなかをしばらく行き、ゲートを通過するとすぐに「松手山から平標山」の分岐があるが、直進する。間もなく分岐点(写真)に着くのでここで右に進む。

日白山が見えた!日白山が見えた!

道なりに進むと通四郎沢の左岸に渡る。杉林の中を登って行く。両側の杉には赤マークが標されている。 林を出るあたりで右斜面へ登り、トラバース気味に進む。以後いくつかの杉林に会うが、常に林の上手を越え、高度を徐々に上げて行く。
この日、雪面のトレースは1〜2名のものしかなく、陽気で融けていて不明瞭だが、天候が良いので不安はない。背後には苗場、田代方面の眺めが良い。

コルへの急登
コルへの急登

右手の尾根がだいぶ近くなってきたあたりで沢状にくぼんでいる所から高みに急登した。 あがった所からは、左前方に日白山とその左に真っ白なピーク(はじめこれが山頂だと思った)が良く望める。 少し緩やかに行くが、やがて再び傾斜が増し、沢にさえぎられるような感じで、右の主稜線へ直登を 余儀なくされる。二居俣の頭と日白山との鞍部に着くまで30分強かかった。このコース一番の急登だが、苗場のほか遠くには白砂も良く見えて疲れを忘れる。

 

コルからの平標山と仙ノ倉山
コルからの平標山と仙ノ倉山

主稜線のコルに着くと素晴らしい展望が待っていた。正面に平標山と仙ノ倉山が雄大で、その左に万太郎山、遠くに谷川岳。コルから右は二居俣の頭から平標山へ尾根が続いている。

日白山への主稜線
日白山への主稜線

日白山へは緩やかに左へ進む。稜線の右側は多少雪庇が残っていた。毛渡沢へ落ちる長釣尾根を右に合わせ、間もなく山頂に到着する。右前方にタカマタギ、左前方には真っ白なピークの先に東谷山を見おろす山頂部はすでにブッシュが出ていた。

山頂に到着山頂に到着

東谷山へ続く稜線にある手前のピークは雪で坊主になっていて、こちらのほうが日白山みたいに見える。 それにしてもこの低山で360度のパノラマは素晴らしい。特に谷川連峰が圧巻である。日白山の残雪は他の山に比して多いようだが、それでもこの山の最適期はもうひと月ほど早いほうが良いのかもしれない。 下山は同じルートをとった。陽射しが強く午後の雪は腐って、ズボズボとぬかるが、カンジキ・アイゼンは最後まで必要なかった。